日本内科学会雑誌
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医学と医療の最前線
輸入感染症診療の最前線
大西 健児
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キーワード: 下痢, 発熱, 熱帯, 亜熱帯, 海外旅行
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2007 年 96 巻 1 号 p. 153-158

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抄録

輸入感染症の患者は下痢,あるいは発熱で医療機関を受診する場合が多い.輸入感染症患者を見逃さないためには,受診者全員に海外旅行歴を尋ねる必要がある.診断で重要なことは,抗菌薬投与前に便あるいは血液などの細菌検査用検体を採取することである.熱帯熱マラリアは有効な治療法が存在するが,治療が遅れたり適切な治療がなされなかった場合には,患者が死亡したり重篤な後遺症を残す場合がある.発熱患者では熱帯熱マラリアを早期に診断するように努力しなければならない.

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© 2007 一般社団法人 日本内科学会
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