日本内科学会雑誌
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III.主な薬剤性肺障害
3.抗がん薬一般
中西 洋一原田 大志高山 浩一
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2007 年 96 巻 6 号 p. 1123-1128

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抄録
抗がん薬による肺障害は時に重篤な呼吸不全をきたし死に至り得る重要な副作用である.ゲフィチニブの問題をきっかけとして,抗がん薬においても肺障害に対する関心が高まってきたとはいえ,重篤な肺障害は通常の臨床試験で検証できるほど発生頻度が高い訳ではなく,確固としたエビデンスに乏しい.がん薬物療法実施に際しては,既存の肺疾患の存在に注意した上で,肺障害の発生を常に念頭に置いておく必要がある.
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© 2007 一般社団法人 日本内科学会
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