日本内科学会雑誌
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III.骨粗鬆症
2.骨粗鬆症の検査,診断の進歩
稲葉 雅章西澤 良記
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2008 年 97 巻 10 号 p. 2452-2458

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抄録

骨粗鬆症診断についての最も大きな進歩は,骨脆弱性を以前は骨密度により規定していたのが訂正され,骨質の関与が重視された点である.骨密度判定も,以前は骨X線での判定を重視していたのに対して,最近では骨密度測定装置による定量が第一となっている.骨質の臨床評価として骨微細構造の新規測定法や骨基質のAGE化を反映する血清ペントシジン定量などが試みられているが,いまだ日常臨床の段階でなく,唯一臨床に供される検査として骨代謝マーカー測定が挙げられる.骨代謝マーカー高値が示す骨代謝回転の亢進は,骨密度とは独立した骨脆弱性の規定因子であることはいまや確立した概念となっている.

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© 2008 一般社団法人 日本内科学会
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