日本内科学会雑誌
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IV.病原体別にみた院内感染と対策
7.HIV
照屋 勝治
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2008 年 97 巻 11 号 p. 2710-2717

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抄録
本邦のHIV患者数は増加の一途をたどっており,歯止めがかからない状態となっている.これに伴い,今後,国内の各医療機関においてHIV患者を診療する機会(確率)は加速的に増加することが予想される.HIVは血液媒介感染症であり,針などの鋭利物を用いた医療行為では注意が必要であるが,一般診療に必要な感染対策は「標準予防策」である.日本におけるHIV診療を考えるうえで最も問題となるのは,その当然なされるべき標準予防策がまだ徹底されていないという点につきる.
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© 2008 一般社団法人 日本内科学会
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