日本内科学会雑誌
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III.続発性副腎機能低下症の診断
1.CRH負荷,ACTH負荷試験の診断的有用性
蔭山 和則須田 俊宏
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キーワード: 低血糖, 視床下部, 下垂体, 副腎
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2008 年 97 巻 4 号 p. 743-746

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抄録
副腎機能低下症の原因には,原発性と続発性副腎機能低下症がある.続発性の原因には,視床下部性と下垂体性があり,原発性を含めた原因局在の決定のため負荷試験が有用である.一般的には,現在,corticotropin-releasing hormone(CRH)負荷試験とインスリン低血糖刺激試験(ITT)が行われることが多い.原発性副腎皮質機能低下症は,ACTH試験によって副腎皮質の予備能の低下を証明する必要がある.ストレス時の副腎皮質の予備能を評価しておくことは,副腎クリーゼ予防に重要である.それぞれの検査の意義を良く理解した上で,安全に行われるのが望ましい.
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© 2008 一般社団法人 日本内科学会
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