日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
ISSN-L : 0021-5384
治療効果よりみた慢性気管支炎の臨床的分類
西本 幸男勝田 静知佐藤 哲也末田 敏行武 正刀野島 達也中島 武嗣西田 修実河内 孝明原田 信徳浜田 将原田 ユキ田辺 正雄後藤 誠赤木 茂樹
著者情報
ジャーナル フリー

1964 年 53 巻 4 号 p. 424-433

詳細
抄録
慢性気管支炎は,ようやく,わが国の呼吸器疾患の中で重要な疾患の一つに数えられるべき状態になりつゝあるが,難治の疾患であつて,全治せしめることは必ずしも容易ではない現状である.そこでわれわれは,慢性気管支炎を気道感染の強弱および閉塞性換気障害の有無により4型に分けた新しい臨床的分類を提案し,その有用性について検討を加えた.この分類は慢性気管支炎の経過中のある時点における状態を卒直に表現し,行なうべき治療方針をうるためのものである.従つて治療効果のいかんによつては,ある型から他の型へ移行する場合もありうる.ともあれ,慢性気管支炎と診断された延べ252例について,化学療法薬・抗炎症薬・気管支拡張薬・酵素薬による治療を実施して検討を加えた結果,われわれの臨床的分類は薬物の選沢・治療成績の向上に対し実地上の価値を有するものであることが判明した.
著者関連情報
© (社)日本内科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top