日本内科学会雑誌
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Catecholamineにかんする研究特に心不全について第1編
心不全時の尿中Catecholamine排泄態度の変動
松本 哲郎
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1964 年 53 巻 4 号 p. 413-423

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抄録
弁膜障害ならびに高血圧症に基づく心不全患者の尿中catecholainineの分離定量を行ない,それと各種臨床検査所見,心不全の程度,経過との関係を検討した.尿中active catecholsは心不全の程度が進むにつれて増加し,その頂点は心不全III度にみられる.心不全IV度ではかえつて減少するが,なお正常値より高値をとる.この型は個々の症例を追求しても認められ, IV度からIII度へは増加を, III度からII度へは減少する.酸カテコールス,ドパミンは,心不全の程度と特に相関を認め得ない. activecatecholsの排泄量は心不全の原因よりもその程度に関係する.尿中adrenalineの排泄量は比較的安定しているが, noradrenaline排泄量はばらつきが大である.尿中active cate-cholsの増加は心不全にたいし有益性を有していると考えられ,その点につき,種々の点より考察を加えた.
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