日本内科学会雑誌
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コクサッキーB4ウイルスの感染によると考えられる伝染性単核球症様症候群の1例
真柴 晃一浜本 龍生吉田 俊治鳥飼 勝隆
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1993 年 82 巻 12 号 p. 2070-2071

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抄録

症例は, 21歳女性で,発熱,頭痛,咽頭痛,を主訴に入院.頸部リソパ節腫脹,肝叩打痛,異型リンパ球,肝障害を認め,伝染姓単核球症を疑った.コクサッキーB4ウイルスの抗体価が,中和反応にて,有意な上昇を示した. EBウイルス,サイトメガロウイルスをはじめ,他のウイルス抗体価に有意な上昇はなかった.コクサッキーB4ウイルスにより,伝染性単核球症様症状を認めた,まれな症例と考え報告した.

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