日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
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II.防御機構を破綻させる病態
渡辺 一功
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1994 年 83 巻 7 号 p. 1087-1091

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抄録

最近の感染症の変貌の中で大きな問題のひとつは易感染性宿主が増加し,これに感染症が合併しやすく,かつ一旦発症した場合は今日の進歩した化学療法でも容易に反応しない難治性かつ重篤な症例の増加である.この感染防御能を破綻させる病態には多くの要因があげられているが,今回は,白血球減少,リンパ球減少,脾摘,低γグロブリン血症,糖尿病,腎不全,低栄養をとりあげ,最近の考え方を述べてみた.

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