東北大学臨床検査診断学
東北大学第二内科
1997 年 86 巻 7 号 p. 1156-1161
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亜急性甲状腺炎および無痛性甲状腺炎は,ともに甲状腺濾胞の崩壊が本質的な病変であることから,破壊性甲状腺炎とも呼ばれる.甲状腺組織の破壊に伴い,濾胞内に貯蔵されていたホルモンが血中に漏出し,甲状腺ヨード摂取率の低い一過性の甲状腺中毒症を惹起する.その後euthyroid期ののち,機能低下症期を経て回復期に移行し,正常化する.中毒症期にはバセドウ病と低下症期には原発性甲状腺機能低下症との鑑別が重要である.
日本内科学会会誌
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