日本内科学会雑誌
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3.甲状腺悪性リンパ腫の診断と治療
隈 寛二松塚 文夫
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1997 年 86 巻 7 号 p. 1190-1195

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抄録
甲状腺悪性リンパ腫は橋本病を発生母地として生ずる非ホジキンB細胞腫である.主症状は急速増大する甲状腺腫であり診断には低エコー超音波像の部を狙って穿刺吸引細胞診を行うことで大部分の症例では容易である.診断困難な例には遺伝子診断によるMonoclonalityの証明が病理診断の決定に有用である.治療は放射線照射とCHOP 6コースの化学療法の併用で良好な成績が得られる.
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