日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
ISSN-L : 0021-5384
1.結核感染の免疫病態
露口 泉夫
著者情報
キーワード: 結核, 感染, 発病, 免疫, BCGワクチン
ジャーナル フリー

2000 年 89 巻 5 号 p. 848-854

詳細
抄録

結核は慢性感染症である.しかしその病態は,マクロファージとヘルパーT細胞1 (TH1)が主体の遅延型アレルギーである.すなわち,結核菌体の刺激によりTH1指向性のサイトカインが感染局所に過剰産生され,菌体蛋白抗原特異的なTH1細胞が誘導される.その結果,マクロファージが活性化されて類上皮細胞, Langhans巨細胞を経て,結核結節や結核性空洞形成へと進む.

著者関連情報
© (社)日本内科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top