帝京大学市原病院第三内科
2005 年 94 巻 4 号 p. 702-707
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ラロキシフェンはSERMという新しいカテゴリーに属する薬剤である.骨においてはエストロゲン様に作用し,骨吸収を抑制し,椎体骨折を抑制することが確認されている.一方,乳腺や子宮内膜に対してはアンチ・エストロゲンとして作用し,乳癌発生を抑制し,子宮内膜は増殖させない.エストロゲンと同程度に深部静脈血栓症のリスクは増大させるが,エストロゲンと異なり,心血管障害のリスクは,少なくとも増加はさせない.
日本内科学会会誌
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