抄録
本研究では、メソスケールの領域気象モデルであるWRFを用い、房総半島を対象とした水平解像度1kmでのT1915の再現計算を実施し、再現性を評価した
その結果、水平解像度1kmのWRFを用いた再現結果は、横浜地方気象台接近時のT1915の台風の中心位置と気圧低下量を概ね再現することを確認した。そして、木更津アメダス観測点の観測値の時系列と比較することで、台風接近・通過に伴う風速・風向の時系列の変動傾向を良好に再現することを確認した。さらに、各種観測データを用いることで、WRFは台風が横浜地方気象台に最も接近した9月9日3時の地上付近を含む対流圏下層の風況場を良好に再現することを確認した。