抄録
遊園地やイベント会場、室内遊戯施設等で見かけることが多くなったエア遊具の屋外使用時での強風による事故が近年発生している。エア遊具の重量は軽く、風に飛ばされやすいため、設置する際は杭やウエイトで固定する必要がある。現在、日本においては日本エア遊具安全普及協会(JIPSA)が安全運営の10ヶ条を定めているが被害の低減には至っていない。
本研究ではエア遊具に補助的に設置する付加荷重(砂袋、ポリタンクなどのウエイトとペグなどの打込み杭)がどの程度必要かを計算するための算出式を提案することを目的とした。また、算出式に必要となる打込み杭の耐力を調べるために引抜試験も実施した。