名古屋文理短期大学紀要
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Print ISSN : 0914-6474
論理回路学習用CAIの開発と適用
長谷川 聡山住 富也
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1996 年 21 巻 p. 11-17

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抄録
論理回路の学習支援を目的としたパソコン用CAI(Computer Assisted Instruction : コンピュータ支援教育)ソフトウェアを開発し, 情報処理専門課程の基礎教育に適用した.システムの開発と適用の経験を踏まえて, 短期大学の情報処理専門課程における情報処理教育のためのCAIについて, CAIの開発形態・CAIの様式・利用形態・評価方法の面から考察し, 併せて, 開発した論理回路学習用CAIシステムの概要と評価結果を報告する.短期大学の教育の実状と教育目的の観点から, CAIの開発形態として, 教育に携わる教官がCAIシステムの開発に関与すべきであるとの見地に立ってシステムを開発した.開発したCAIの様式は, コースウェア型・ブラウジング型の併用に個別問題出力機能を加えたものとし, 利用形態としては, 自由な時間に利用できるオープン利用を基本とした.また, CAIの評価については, 開発段階からの準備が不可欠であるとするCAI開発モデルを提案する.開発した「論理回路学習用CAI」については, システムの評価と学習効果の測定を目的として, CAIを利用した学生を対象にアンケートを実施した.アンケートから, オープン実習形式のCAIの利用により一定の効果を上げられることが判ったと同時にいくつかの問題点も明らかとなった.
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© 1996 名古屋文理大学
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