ネットワークポリマー論文集
Online ISSN : 2434-2149
Print ISSN : 2433-3786
総説
エポキシ樹脂用硬化剤としてのフェノール樹脂の進歩(下)
─CAS 登録物質を通して見えてくる多様性─
小池 常夫
著者情報
ジャーナル フリー

2018 年 39 巻 5 号 p. 241-254

詳細
抄録

前報80)に引き続いて,再生可能資源タイプや,耐熱性や低誘電率などの機能を付与したタイプなど,いくつかの種類のフェノール樹脂を取り上げた。フェノール樹脂の原料として実際に使用されている代表的な再生可能資源は三つあり,一つはテルペンであり,その他にCNSL(カシューナッツ殻液)とリグニンがある。エポキシ樹脂用硬化剤としてフェノール樹脂は絶えず改良され,その時代の技術動向を反映した機能を付与されてきた。現在,電気・電子分野で最も必要とされているのは,優れた誘電特性である。特性改良の一例をあげると,活性エステル化合物はフェノール樹脂から変性され,エポキシ樹脂で硬化した後に優れた誘電特性を提供することが見出されている。個々のフェノール樹脂およびその誘導体について,CAS 登録番号および化学構造を明らかにし,前報と同様に表形式でまとめた。

著者関連情報
© 2018 合成樹脂工業協会
前の記事
feedback
Top