ネットワークポリマー論文集
Online ISSN : 2434-2149
Print ISSN : 2433-3786
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ノーリア骨格をテンプレートとした空孔内に水酸基を有する 架橋化合物の合成とそれらの金属イオン包接性能
工藤 宏人宮前 翼上田 正人村山 憲弘林 順一
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2020 年 41 巻 2 号 p. 65-71

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抄録

アセタール結合を介し,側鎖にスチリル残基を有するノーリア誘導体Noria-VES を合成し,それらのラジカル重合を,メチレン鎖長が異なるジメタクリルアミド化合物類DM[n]( n=3, 6, and 12)と行い,対応する架橋化合物類Gel(Noria-VES-co-DM[n])を得た。次に,得られたGel(Noria-VES-co-DM[n])の酸加水分解反応により,ノーリア部位が脱離した架橋化合物類Gel(VES-co-DM[n])(n=3 and 6)を得た。Gel(VES-co-DM [n])(n=3 and 6)は,多数の水酸基を有し,ノーリアをテンプレートとする内部空孔を有することが示唆され,それらは,アルカリ金属イオン類の高い包接性能を示した。

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© 2020 合成樹脂工業協会
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