ネットワークポリマー論文集
Online ISSN : 2434-2149
Print ISSN : 2433-3786
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レゾルシノール-ホルムアルデヒドクライオゲルの 細孔径への塩基触媒の影響
植田 敦子松本 茂紀乾 祐巳牧野 竜也
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2020 年 41 巻 4 号 p. 157-165

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抄録

有機多孔質材料の一つであるレゾルシノール(R)とホルムアルデヒド(F)から作製される,クライオゲル(RFCG)の細孔径に及ぼす塩基触媒の影響を調査した。細孔径はRF クラスターの数密度とサイズのバランスによって変化するため,クラスターの形成過程の現象を紫外可視吸光測定と量子化学計算により推定し,初期反応で生成した多核体の重縮合によりクラスター形成が生じていることを明らかにした。さらに,多核体形成への塩基触媒の影響を反応機構から推定し,レゾルシノールのヒドロキシメチル誘導体からヒドロキシ基が脱離する反応では,カチオンによる生成熱の違いが表れることを見出した。カチオンの異なる塩基触媒を用いてRFCG を作製し細孔径を比較した結果,生成熱の順位と相関する結果を得た。これより,カチオンは多核体の生成率を変化させる役割を担っており,結果としてクラスターの数密度が変化し,細孔径に影響を与えると考えられる。

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© 2020 合成樹脂工業協会
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