2024 年 45 巻 6 号 p. 286-294
台所用洗剤にも配合される汎用な界面活性剤である長鎖アルキルアミンオキシドに,水素結合部位として複数のアミド基を導入したアミドアミンオキシド型界面活性剤(AAOs)は,水や電解質水溶液中で高分子様の会合体を形成し,増粘・ゲル化剤として作用する。AAO は3%程度以下の低濃度で増粘・ゲル化性能を発揮し,そのゲル化温度が化学構造に対応して変化する点も特徴である。著者らは,系統的に化学構造を変化させたAAO を用い,アミド基の数と各部位のメチレン鎖長が会合体構造にどのように影響するのかを調べ,会合体構造(ロッド状あるいはリボン状構造)を制御する条件を見出した。また,ゲル状水溶液の粘弾性が会合体構造に依存することを明らかにした。つまり,AAO の化学構造を適切に調節することで,ゲル状水溶液の粘弾性の制御に成功した。