抄録
スピロオルトエステルやビシクロオルトエステル,環状カーボナートのような環状モノマーは平衡重合性を有しており,反応条件を選択することで重合- 解重合を制御することが可能となる。本稿では,これら環状モノマーが有する平衡重合機能に着目して,高分子材料のケミカルリサイクルへの応用が期待されるポリマーからモノマーへの解重合,さらにそのシステムを応用したネットワークポリマーから可溶性ポリマーあるいは二官能性モノマーへの変換について解説する。ことから,いずれ埋め立てもしくは焼却処理されることが避けられない。一方,廃棄ポリマーを解重合によりモノマーに変換する「ケミカルリサイクル」は,リサイクルに必要なエネルギーを考慮する必要があるため単純な比較はできないが,原料を再生するという点から,これら三種類のリサイクル方法の中ではもっとも本質的で有効な方法と考えられる。