ネットワークポリマー
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総説
自動車用フェノール樹脂の展開
雑村 史高小泉 浩二
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キーワード: Phenol, Phenolic, Resin, Compound, Automotive
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2014 年 35 巻 5 号 p. 190-202

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抄録
フェノール樹脂が世界初の合成プラスチックとしてLeo Hendrik Baekeland により工業化されたのは1907 年のことであり,それ以降現在に至るまで100 年以上にわたりプラスチック産業の先駆的役割を果たしてきた。信頼性の高いプラスチックとしてその用途も多岐に渡り,工業用(摩擦材,シェルモールド,接着剤等),成形材料,積層板等のさまざまな分野に使用されている。 特に自動車用途においてはフェノール樹脂の耐熱性,耐薬品性,高強度,高接着力などを活かして,アルミ鋳造用の鋳型となるシェルモールド用,クラッチフェーシングやブレーキパッド等の摩擦材用,ゴムと配合するタイヤ用等に,またフェノール樹脂をガラス繊維などで強化したフェノール樹脂成形材料がエンジン周辺部品,各種電装部品,ポンプ関連部品等に用いられている。近年では金属部品の樹脂化が進んでおり高強度,高剛性フェノール樹脂成形材料の需要も増加している。本稿では,フェノール樹脂及びフェノール樹脂成形材料についてその特徴を,次いで自動車用途における適用事例及び高性能化の取り組みについて解説する。
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© 2014 合成樹脂工業協会
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