熱硬化性樹脂
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ヘキサミン-フェノール付加化合物による二段法フェノール樹脂の硬化
堀内 光福田 明徳長谷川 喜一
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1984 年 5 巻 2 号 p. 83-90

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抄録
高反応性のフェノール類とヘキサメチレンテトラミン(ヘキサミンと略記)の付加化合物をノボラックに配合すると,ヘキサミンのみの場合に比べてその硬化時間が短縮されることを見出した。その作用効果を詳しく検討するため,まず12種のフェノール類について高収量で付加物の得られる合成条件を確立した。
ついで,一般用ノボラック(GPNと略記)に各種フェノールの付加物を配合した時の硬化挙動を,ストロークキュア法,ディスクキュア法,キュラストメータ法などによって検討し,レゾルシノールその他の高反応性フェノールとの付加物はいずれも硬化時間を大幅に短縮することを知り,その作用機構についても考察を試みた。
さらにこれら各種付加物をGPNに配合した成形材料から,圧縮成形によって得た試験片を用いて硬化樹脂の諸特性を比較したが,多くの試料は通常のGPN-ヘキサミン系の試料とほぼ同等の性能を示した。
また数種の付加物について,付加物の組成に相当する量のヘキサミンとフェノール類とを別々に配合した試料とその特性を比較したが,後者の混合物を配合した系は付加物を配合した系よりも硬化速度や硬化樹脂の性能の劣ることが確認された。
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© 合成樹脂工業協会
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