ネットワークポリマー
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ビニルエステル樹脂の硬化挙動に及ぼすヒドロキシメチル基の影響
大塚 恵子長谷川 喜一松本 明博木村 肇福田 明徳東浦 収竹本 喜一
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1998 年 19 巻 2 号 p. 72-78

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抄録
ヒドロキシメチル基を有するエポキシ樹脂のエポキシ基とアクリル酸を反応させることにより, 分子内にヒドロキシメチル基を有するビニルエステル樹脂 (VEDA) を合成した。これを市販ビニルエステル樹脂にブレンドし, 加熱硬化触媒を用いた系の硬化物物性に与えるヒドロキシメチル基の影響について検討した。その結果, ヒドロキシメチル基が硬化過程で縮合反応を起こすことにより硬化物の耐熱性が向上し, 残存するヒドロキシメチル基が接着剤層と被着体金属表面との問の水素結合に寄与するために接着性が向上した。さらに, VEDAをウレタン変性することにより接着性の改善を試みた結果, ヒドロキシメチル基, ウレタン結合の導入により接着性が向上し, また, ヒドロキシメチル基の縮合反応による架橋密度の増大のためにガラス転移温度の低下はわずかであった。
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