抄録
企業においては, その事業分野に関連する科学的知見や過去からの技術の集積, あるいは知恵や経験の積み重ねといったものが存在し, それが新しい製品やサービスの開発を可能にする。そのような蓄積をテクノロジー・プラットフォームと呼ぶとすると, それはどのように生まれ, 強化され, 変化していくのであろうか。
本論文では, 当社におけるレジン・テクノロジー・プラットフォームがどのように形成されたかを振り返り, それをベースとしながら電気絶縁材料事業から電子材料事業への事業構造の転換がどのように進んでいったかを, 回路形成用感光性フィルム及び半導体用特殊ポリマーの二つの製品の開発事例を元に紹介するものである。
また, 研究開発型企業として, 将来の事業領域をどのような分野に求め, それを実現していくかについても, 異方導電性フィルムの開発事例を取り上げ, あわせて述べる。