ネットワークポリマー
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アクリレート変性エポキシ樹脂の力学特性第1報イミダゾール硬化エポキシ系
奥村 浩史大越 雅之長谷川 喜一門多 丈治
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2003 年 24 巻 2 号 p. 104-111

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抄録
エポキシ樹脂の強靭性などの物性の向上を目的として, エポキシ樹脂と橋架け型アクリレートとのIPNの合成について検討した。硬化物は, エポキシ樹脂とアクリレートを混合し, エポキシ樹脂の硬化剤であるイミダゾール, アクリレートのラジカル重合開始剤を加えて, 加熱により同時に硬化させ作製した。それぞれの硬化物は動的粘弾引張試験, 破壊靱性試験により物性を評価した。また, 接着剤への応用を検討するために, 引張せん断接着も行った。結果, 硬化物はAIBNをラジカル重合開始剤とした場合, エポキシ樹脂とアクリレートは相分離したIPN構造であり, また, BPOの場合, 各成分が相溶したIPN構造であることが動的粘弾性測定から示された。破壊靱性ならびに引張強度, 接着強度は, アクリレート含有量により多少の差は見られたが, いずれの系においてもエポキシ樹脂単独より改善された
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