論文ID: 17166
若年健常者121名を対象に日常生活上における主観的な相貌認識を測るThe 20-item prosopagnosia index(PI20),客観的相貌認知検査である標準高次視知覚検査熟知相貌検査第二版(VPTA-FFT)およびCambridge face memory test(CFMT)を実施し,各検査間の関連について検討した.その結果,3者で相互に有意な相関が認められた.一方,発達性相貌失認疑い例は3検査すべてで異常と判断されたわけではなく,基準値設定に影響されることが示唆された.発達性相貌失認の評価にはPI20,VPTA,CFMTを組み合わせて用いることでより精度の高い判断につながると考えられた.