抄録
まちバルは函館西部地区バル街によって地域のフードイベントとして認知されるようになった。その後、伊丹まちなかバルなど、様々な地域で函館西部地区バル街を参考にしたまちバルが行われるようになる。イベント方式は模倣可能性が高いが、地域環境は模倣が困難であり、それぞれの地域では地域の環境に合わせた変化が起こるのが自然である。本研究では、その変化を確認するため鹿児島バル街を事例としてまちバルの内容を調査した。結果、まちバル方式の汎用性の高さを確認するとともに、実施されているまちバルをベースとした複数の展開から、地域及び事業者との親和性の高さが、まちバルの展開を可能とする重要な要素であると判断した。