日本フードツーリズム学会誌
Online ISSN : 2759-0917
Print ISSN : 2758-1810
最新号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • ―石川県・能登丼の事例をもとに―
    中子 富貴子
    2022 年 2022 巻 1 号 p. 2-8
    発行日: 2022/05/01
    公開日: 2023/12/05
    研究報告書・技術報告書 認証あり
    欧米で中心に見られるフードトレイルの取り組みは、地域の食やそれに関連するものをひとつのテーマの下に集積し、観光客に周遊可能なルートを提示するものである。日本では近似的なものとして「食の街道」や「食べ歩きマップ」があるが、欧米で考えられているフードトレイルの発想とは異なる部分がある。本稿では石川県能登地域の「能登丼」を取り上げ、「集積」、「周遊」の観点から比較考察を行う。欧米のフードトレイルが持つ「周遊」概念と異なり、「能登丼」ではスタンプラリー方式が特徴的であることを明らかにし考察を行う。
  • ―東大阪市「こーばへ行こう!」と「東大阪カレーパン」の事例より―
    岡 恵
    2022 年 2022 巻 1 号 p. 9-16
    発行日: 2022/05/01
    公開日: 2023/12/05
    研究報告書・技術報告書 認証あり
    住工共生のまちづくりが行われている東大阪において、オープンファクトリーイベント「こーばへ行こう!」と、ご当地グルメ「東大阪カレーパン」を融合させ、フードツーリズム化することは、地域住民と工場の距離を縮め、郷土愛を醸成する東大阪市のインナーブランディングにも有効であると推測される。両事業の連携の可能性と予測される効果について考察を行った。
  • 藪下 保弘, 野村 京子, 森 菜々花
    2022 年 2022 巻 1 号 p. 17-22
    発行日: 2022/05/01
    公開日: 2023/12/05
    研究報告書・技術報告書 認証あり
    全国津々浦々に多種多様なおにぎりがある。ところが、おにぎりを観光対象とする研究は稀有である。本研究では、おにぎりの構成要素である、コメと具に関して先行研究ならびに官公庁の公表資料から数字を取捨し分析して議論の端緒をひらくよう試みた。次いで、全国で独自性のあるおにぎりの創作に取り組む事例をサーベイした。さらに、日本最古のおにぎりが発掘された石川県・中能登町において、おにぎりを観光資源として活用する事例を、マーケティングの定石にしたがい検証し議論した。おにぎりは、古来より漸進的かつ破壊的なイノベ―ションを繰り返し成長するフードであり、まさに「地域の特性を映す」フードの代表格と考えられる。
  • 中間報告
    白石 恵子
    2022 年 2022 巻 1 号 p. 23-24
    発行日: 2022/05/01
    公開日: 2023/12/05
    研究報告書・技術報告書 認証あり
  • 李 娜, 張 茜, 稲本 恵子
    2022 年 2022 巻 1 号 p. 25-28
    発行日: 2022/05/01
    公開日: 2023/12/05
    研究報告書・技術報告書 認証あり
    本稿では、中国人にとって「本物の中国料理」が食べられる街として位置づけられる池袋に再度焦点をあて、池袋チャイナタウンにおける中国料理店の変化を整理した。新型コロナ感染症(covid19)の影響で外食産業が営業自粛などで減益、廃業を余儀なくされるなど大きな影響を受けたにもかかわらず、池袋における中国料理店の数は増えている。池袋西口(北)の「本物の中国料理(店)」が磨かれながら「観光資源」のひとつとして、多くの人に認知され、コロナをきっかけに、海外に自由に行くことができない日本人が、本物の中国料理を求めるために訪ねる訪問先として既存の横浜中華街ではなく、新たな目的地として選択するようにもなることを期待したい。
  • -泉州産の≪食≫をいかす・つくる-
    小川 雅司, 平島 佳世子
    2022 年 2022 巻 1 号 p. 29-34
    発行日: 2022/05/01
    公開日: 2023/12/05
    研究報告書・技術報告書 フリー
    泉州は「食材の宝庫」であり、当該地域の発展を検討する際に≪食≫の存在は不可欠である。本稿では、≪食≫をいかす事例として、大阪調理製菓専門学校によるプロジェクト「泉州美食EXPO」を紹介する。他方、≪食≫をつくる事例については、株式会社漁師鮮度、株式会社陸水、三浦農園の取り組みについて取りあげる。そして、泉州の≪食≫やそれを取り巻く環境が非常に贅沢であることを指摘しつつ、この「強み」に泉州人が気づき、自らの「宝」として大切にしていくことができれば、泉州の地域経済は真に発展するであろうと結論づけた。
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