日本文学
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文章表現における伝播力の一考察(<特集>「対話」をひらく文学教育)
大河原 忠蔵
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1988 年 37 巻 7 号 p. 42-50

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抄録
どうしたら子どもに文章を書かせることができるか、という問題は切実である。その一つの方法として、子どもが書いたすぐれた文章を誘い水にして、その刺激下で文章を書かせることを考えている。自分も同じような文章を書いてみたいと思わせるのである。これは文章をなかだちにしての子ども同志の対話の成立と見ることができる。文章の伝播は単なる模倣ではなく、そこにはかならず創造がある。文章の伝播の不思議さに迫りたい。
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© 1988 日本文学協会
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