立命館大学大学院
2013 年 62 巻 2 号 p. 24-35
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徳永直のデビュー作『太陽のない街』は、『メス・メンド』と『セメント』という二つのロシア小説の影響が背景にある。これらのテクスト間では、大きく二つの点で共通性が認められる。一つは、場面転換や文体などに映画的効果を生む手法が用いられている点であり、もう一つは、革命や闘争に身を投じる戦闘的なヒロインが登場する点である。本稿では、これらの形式と内容の受容を検証することで、作品の持つ大衆性を明らかにする。
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