福島工業高等専門学校
2015 年 64 巻 5 号 p. 31-40
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曾禰好忠「毎月集」は、長歌と短歌でなる序を有し、従来様々な形で論及される。しかし、現存『好忠集』諸本の序の様態は一様でない。短歌については「仕業」と「皺」との掛詞が指摘でき、平安時代に一首単独で影響力を持つことを明らかにできる。しかし、長歌については、従来独自表現と見られてきた箇所や、韻律の乱れなどの分析から、原態が漢字表記であったと考える。その背景には、好忠と同時代の萬葉享受があると考えられる。
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