人間ドック (Ningen Dock)
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原著
人間ドック受診者に対する個別運動指導の試み ―健診施設に健康運動指導士は必要か―(第1報)
脇本 敏裕小島 真二藤井 昌史
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2009 年 24 巻 1 号 p. 55-60

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抄録
目的:特定健診・特定保健指導の開始に合わせ,川崎医科大学附属病院健康診断センターでは健康運動指導士を新たに採用し,保健指導体制を整えた.本研究では健康運動指導士が人間ドック受診者に対して実施した個別運動指導の分析を行い,健診施設における健康運動指導士の役割について考察した.
方法:当センターで人間ドックを受診し,個別運動指導を受けた58名を対象とした.個別運動指導は医師および保健師の勧めやセンター内の掲示により周知し,受講は任意とした.運動指導は,具体的な実践方法および継続的な運動実践へのアドバイスを行った.また,運動指導受講者の行動変容ステージを分析した.
成績:個別運動指導は,医師や保健師などの勧めによる受講者が53%を占めており,膝痛や腰痛など整形外科的な愁訴や骨粗鬆症の予防対策を望む者が多く,ストレッチや筋力トレーニングを指導した例が多かった.一方で日常生活での運動量増加など一般的な内容は,保健師が他の生活習慣の指導と合わせて行った.医師や保健師の勧めで個別運動指導を受講した者には関心期の者が多く,自ら希望して受講した者には維持期の者が多かった.
結論:人間ドック受診後の保健指導では,医師や保健師,管理栄養士と協力し,対象者のニーズや行動変容ステージに応じて,継続可能な運動を指導する必要がある.
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© 2009 公益社団法人 日本人間ドック学会
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