人間ドック (Ningen Dock)
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原著
本邦健康成人集団における検診時前立腺特異抗原(PSA)スクリーニング検査に関する検討(第2報)-検診における前立腺特異抗原(PSA)異常値の取り扱いに関する検討
草場 公宏鴨井 逸馬田北 淳高橋 信森田 一徳中川 英二熊本 有宏籾井 茂喜庄田 昌隆
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2012 年 27 巻 3 号 p. 568-573

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抄録
目的:所属5健診施設において船員集団における前立腺がんの実態を全国規模で調査し,早期診断に結びつける試みを行った.
対象と方法:2005~2007年の3年間に全国の船員集団8,723名について延べ16,231回,PSAタンデム法によって血清中前立腺特異抗原(PSA)を測定した.PSA基準値は4.00ng/mL以下である.
結果:2年連続してPSA検査を受けた3,446名中,1年後のPSA値が初回値に比べ2ng/mL以上上昇した者が44名(1.3%)あった.PSA値10ng/mL未満の範囲内で変動したケースが多かったが,初回値10ng/mL未満で1年後に10ng/mL以上に上昇した者が8例あった.3年連続してPSA検査を受けた者が,福岡管内で164名あったが,比較的低値で推移した者が多く,とくに初回値2.0ng/mL以下の者は3年間きわめて安定した値で推移した.
結論:健診の場においては,PSA基準値は当面全年齢層で4.0ng/mL以下を使用することが妥当と考える.初回検査時に基準値を超えた者,経過観察中にPSA値が2ng/mL以上上昇した場合は精密検査を勧奨する.前立腺がん早期発見の精度を高めるために,健診の場での適切なフォローアップ体制を確立することが重要と思われる.また,PSA異常値を示す者の事後管理に関し,専門医療機関との密接な連携がきわめて重要であると考える.
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© 2012 公益社団法人 日本人間ドック学会
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