人間ドック (Ningen Dock)
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原著
腹部超音波検診における膵描出不良所見に対する取組み
千田 裕子加藤 理恵子伊藤 絵理内田 裕美奥田 桂子藤井 清孝仲野 敏彦長尾 啓一山口 和也瀧澤 弘隆
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2021 年 35 巻 5 号 p. 731-738

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抄録

目的:腹部超音波再検査における膵描出能向上について検討した.

対象および方法:対象は2017年11月~2018年10月の1年間に当院人間ドックおよび生活習慣病検診で腹部超音波検査(ultrasonography: US)を施行した14,096名.2017年11月より膵描出能向上と均一化を図るため,一部の所見名変更と独自のマニュアル作成を行っていた.検診時,膵に描出不能部位を有した受診者に再検査の案内を送付し希望者に後日,USを施行した.再検時に描出改善のない場合は飲料摂取後検査を追加した.再検査実施例について検診時,再検時,飲料摂取後(以下3時点)の膵描出程度を肥満度別に纏めた.

結果:膵描出不能部位を有した429例中,40名から再検査の申し込みがあり,このうちBMI 37.0の高度肥満例を含む12例は飲料摂取なしに描出良好となった.再検時に描出不能部位を有した残り28例に胃充満法を実施したところBMI 45.0の高度肥満例を含む16例の全例で描出改善を認めた.

結論:検診時に膵描出不能部位を有した場合,日を改めて再検査することや,胃充満法の併用で顕著な描出改善が認められ,造影画像診断必要例の減少効果が期待される結果を示した.今後は受診者への再検査促進に力を入れ検討を重ねたい.

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© 2021 公益社団法人 日本人間ドック学会
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