抄録
西日本諸機関の御協力をいただき,昭和38年より昭和43年までの梅毒第1期118例について初診時のSTSの結果を感染時よりの経過期間について検討を行なつた。非梅毒658例,梅毒153例,STS陽性妊婦血清191例について,STS,TPHA,FTA-ABSを行なつた結果に検討を加え,TPHA FTA-ABS不一致については,年令層による分散を検討する必要を認め,梅毒の診断としては,STS,TPHAを同時に行ない,それらのいずれかの陽性について,FTA-ABSを併せて検討することが望ましいと考えた。