西日本皮膚科
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シンポジウム—臨床検査の意義とその限界—
真菌症の臨床検査
名嘉真 武男
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1970 年 32 巻 3 号 p. 222-235

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抄録

真菌症の臨床検査法としては,直接検査法,皮内反応,ウッド灯検査,菌の分離培養と同定,組織学的検査法があり,ある種の真菌症では免疫血清学的検査も応用される。しかし実際の診療における菌学的検査途上においては,実地医はときに菌要素の発見ならびに病原菌の判定にとまどうことがある。われわれは,これまでわが教室で経験した真菌症についておこなつてきた各検査成績を検討し,臨床所見と菌陽性率,病原菌判定における雑真菌の問題をとりあげるとともに,われわれが日常の診療においておこなつているslide culture法による菌の簡易迅速同定について報告した。

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© 1970 日本皮膚科学会西部支部
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