西日本皮膚科
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症例
Pseudoxanthoma Elasticumの2例
三好 紀西 寿一野中 薫雄
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1980 年 42 巻 5 号 p. 811-818

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抄録

Pseudoxanthoma elasticumの2例について報告した。症例1は30才女子で20才ころより黄色皮疹が出現し, 妊娠ごとに皮疹が増大してきた。家族内に同様の皮疹を有しているものが1名みられた。皮疹の組織所見では弾力線維の変性, 断裂, Caの沈着が認められ, 眼底所見では網膜色素線条がみられた。症例2は47才女子で幼児期より発症していたが放置していた。家族内に同様の皮疹を有しているものが2名みられた。高血圧と脳内出血があつたが血管造影では異常はみられなかつた。皮疹の組織所見は症例1と同様であつた。眼底所見では網膜色素線条と梨地様眼底がみられた。また本邦204例の統計学的観察をおこなつた。

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© 1980 日本皮膚科学会西部支部
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