西日本皮膚科
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症例
特異な臨床像を呈したスポロトリコーシスの1例と聖マリアンナ医大における13年間の統計
鈴木 秀美相原 満里子芹川 宏二柴山 律子原本 泉碇 優子吉野 裕千葉 紀子下田 祥由関 建次郎品川 俊人飯谷 稲子
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1990 年 52 巻 1 号 p. 36-41

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抄録
特異な臨床像を呈した, 68才, 農夫のスポロトリコーシスの1例を報告した。菌要素は組織内および, 巨細胞内に認められた。スポロトリキン反応陽性, 外傷の既往はなかつた。当病院開設の昭和49年2月より昭和62年12月までの約13年間に11例を経験した。男8例, 女3例で19才∼87才までであつた。罹患部位は上肢8例で, 5例が皮膚リンパ管型で3例が限局性皮膚型を呈し, 顔面は3例中2例が限局性皮膚型であつた。ここに報告した1例は刈谷らのいう中間型とした。発生季節は11例中5例が夏であつた。6例に外傷の既往があり, スポロトリキン反応は全例陽性であつた。
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© 1990 日本皮膚科学会西部支部
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