抄録
てんかん発作時に発生した熱傷を3例経験したので報告する。
症例1: 38歳女子。調理中に発作を起こし, 頸部, 前胸部, 手指を中心に熱傷を受傷した。
症例2: 37歳女子。調理中に発作を起こし, 顔面, 頸部, 手指を中心に熱傷を受傷した。
症例3: 43歳女子。調理中に発作を起こし, 手, 足背に熱傷を受傷した。
いずれも, 抗てんかん薬の規則正しい服用ができておらず, 熱傷に対する理解が不十分であった。熱源との接触時間の長さ, 初期冷却の欠如が重症化を招いていた。てんかん患者が熱傷を負う頻度はかなり高く, さらに重症になりがちな傾向にあることを, てんかん患者, 家族, てんかん治療に携わる医師は認識する必要がある。