西日本皮膚科
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症例
3種類の2次性腫瘍を生じた脂腺母斑
徳橋 至, 森田 誠, 大倉 光裕, 鰺坂 義之, 関 建次郎, 高桑 俊文
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1991 年 53 巻 5 号 p. 960-964

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抄録
Desmoplastic trichilemmoma, 2個のsebaceous epithelioma, syringocystadenoma papilliferumを合併した脂腺母斑の39歳男子例を報告した。Desmoplastic trichilemmomaは1989年Huntらにより提唱された疾患概念で病理組織学的特徴としてはtrichilemmomaの組織所見に加えて腫瘍の一部に樹枝状に細く延長した腫瘍細胞索と周囲の結合織の増生である。Basal cell epithelioma, squamous cell carcinomaの間質への浸潤像に類似するため診断には十分な注意が必要である。脂腺系腫瘍においてはその分類に混乱があり, sebaceous epitheliomaとadenomaとの鑑別の困難な症例も少なくない。抗EMA(epithelial membrane antigen)抗体は成熟脂腺細胞に陽性で脂腺細胞の成熟度の判定に利用しうると思われた。これをZackheimの鑑別基準に補足することでより正確な診断が可能になると考えた。
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© 1991 日本皮膚科学会西部支部
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