西日本皮膚科
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治療
慢性蕁麻疹に対する塩酸アゼラスチン(アゼプチン®)の臨床的有用性について
茨城県皮膚科共同臨床研究
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1995 年 57 巻 1 号 p. 107-111

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抄録
1992年10月から93年3月までの間, 筑波大学付属病院皮膚科, および協力施設皮膚科を受診した慢性蕁麻疹156例(4週以上繰り返すもの), 物理性蕁麻疹(寒冷蕁麻疹, 温熱蕁麻疹, 人工蕁麻疹, 日光蕁麻疹, コリン蕁麻疹)31例(マルチカウント)を対象として塩酸アゼラスチン(アゼプチン®)の臨床効果, 安全性, および有用性について検討した。改善以上の改善度78.7%と高い改善率が得られた。副作用は164例中13例13件(7.9%)を認めたがいずれも軽微なものであった。安全性を考慮した有用度は有用以上が79.1%であった。以上より。本剤は慢性蕁麻疹, 物理性蕁麻疹に対し臨床的に有用性の高い治療薬と考えられた。
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© 1995 日本皮膚科学会西部支部
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