西日本皮膚科
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治療
ケルスス禿瘡のフルコナゾールによる治療例
山田 元人伊藤 まゆみ松本 義也堀沢 明子
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ジャーナル 認証あり

1995 年 57 巻 2 号 p. 304-306

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抄録

Microsporum canisによる5歳の女児のケルスス禿瘡にフルコナゾールを内服投与し治癒した1例を経験した。初診時にグリセオフルビンを投与したところ, 数日後に顔面から頸部にかけて紅斑が生じグリセオフルビンによる薬疹が疑われた。そのためフルコナゾール1日50mgを投与しケルスス禿瘡は3ヵ月後に治癒した。副作用は認められなかった。フルコナゾールはケルスス禿瘡に対して有用な内服薬と思われた。

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© 1995 日本皮膚科学会西部支部
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