西日本皮膚科
Online ISSN : 1880-4047
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症例
Fibrous Hamartoma of Infancy
伊藤 周作梅林 芳弘
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2000 年 62 巻 4 号 p. 469-471

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抄録
1歳の男児。生後3ヵ月頃より気付いた左側背部の腫瘤を主訴に受診。径35mm,被覆表皮に発毛を伴う可動性良好な皮下腫瘤。全身麻酔下にて全摘。病理組織学的に,細長い紡錘形の核を有する線維芽細胞様細胞と成熟した膠原線維束からなる線維性組織,円形ないし卵円形の小型の核を有する未分化間葉系細胞,成熟脂肪組織の三成分より構成されていた。免疫組織化学的に,線維芽細胞様細胞はvimentin陽性,α-smooth muscle actin陽性であり, myofibroblastと考えられた。
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© 2000 日本皮膚科学会西部支部
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