西日本皮膚科
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綜説
経口 JAK 阻害薬による円形脱毛症治療:バリシチニブの治療成績を中心に
下村 裕伊藤 泰介井阪 圭孝西川 厚嗣西川 裕美子荒西 利彦板倉 仁枝大山 学
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2022 年 84 巻 6 号 p. 491-498

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抄録

円形脱毛症の発症機序に注目した新規治療として,ヤヌスキナーゼ(Janus kinase:JAK)阻害薬の臨床開発が進められている。JAK1/2 阻害薬であるバリシチニブは,国際共同第 3 相試験の成績をもとに, 2022 年 6 月,「円形脱毛症(ただし,脱毛部位が広範囲に及ぶ難治の場合に限る)」への適応が日本で承認された。JAK 阻害薬は,感染症などの有害事象への配慮に加え,リスク・ベネフィットバランスと個々の患者の状態を考慮する必要があるが,円形脱毛症治療において有用な治療選択肢になることが期待される。

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© 2022 日本皮膚科学会西部支部
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