整形外科と災害外科
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急性期型病院における後期高齢者整形外科手術の現況
―臨床研修医の立場から―
内山田 桜松永 俊二中島 隆之中村 俊介宮口 文宏古賀 公明今給黎 尚典小宮 節郎
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2010 年 59 巻 3 号 p. 419-423

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抄録

高齢化社会における整形外科手術の役割を明らかにすることを目的として急性期型臨床研修病院である当院での後期高齢者整形外科手術の現況を調査した.2000年~2008年の当院の整形外科手術における後期高齢者の割合の変化を調査し,性別・疾患別の特徴を解析した.後期高齢者席外科手術は男女ともに2倍に増加していた.特に女性においては大腿骨近位部骨折が著しく増加しており2008年では女性整形外科手術の約50%は後期高齢者であった.大腿骨近位部骨折の大部分は研修医が手術を担当しており後期高齢者手術は今後重要な研修課題となると考える.手術手技のみならず術前後の管理も習得する必要がある.

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© 2010 西日本整形・災害外科学会
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