鹿児島大学病院整形外科
2010 年 59 巻 3 号 p. 659-661
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軟膜下脊髄腫瘍はまれな疾患であるが,比較的神経症状が進行してから診断され,治療に難渋することが多い.今回,神経症状が進行し,観血的治療を行った頸髄発生の3例を経験した.症例は軟膜下神経鞘腫2例と軟膜下発生下上衣腫1例である.3症例とも全摘した.神経鞘腫の一例は腫瘍が巨大であったため,二期的手術を行った.下上衣腫の1例は術後一過性に脊髄麻痺が出現したが,徐々に改善した.術前の画像診断は,困難なことがあり,術中病理診断が重要であると考えられた.
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