整形外科と災害外科
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膝関節症例の身体機能に対する水中運動療法の効果
―全身・部位別体組成測定を含めて―
赤嶺 卓哉高田 大萬久 博敏藤井 康成添嶋 裕嗣田口 信教
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2016 年 65 巻 2 号 p. 193-195

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抄録

膝関節症例49名(平均年齢61.4±8.6歳)に対し,平均約6.0ヵ月間(週2回)の水中運動療法を行い,以下の知見を得た.(1)水中運動後では運動前に比し,肥満の軽減,心肺機能の向上,体幹・下肢の筋力・柔軟性の増強,症状の改善がそれぞれ統計学的に有意に認められた(以下p<0.05).(2)水中運動後には,全身的には,体脂肪量(率)・インピーダンス・BMIの減少,除脂肪量・筋肉量の増加が観察され,部位別には,下肢・上肢・体幹の体脂肪率の減少,下肢筋肉量の増加がそれぞれ有意に認められた.以上より,膝関節症例に対する水中運動療法の有益性が示唆された.

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© 2016 西日本整形・災害外科学会
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