整形外科と災害外科
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中指末節骨カンジダ骨髄炎の一例
真田 京一尾上 英俊
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キーワード: 骨髄炎, 末節骨, カンジダ
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2018 年 67 巻 1 号 p. 158-160

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抄録

中指末節骨カンジダ骨髄炎の症例を経験したので報告する.63歳男性.職業はマグロ解体業で長期間ゴム手袋を使用し仕事をしていた.徐々に中指の爪の変形,水疱形成を認め近医整形外科から当科紹介受診.単純X線で骨透瞭像を認めた.フルコナゾール100mg/日投与し手術を行った.術後3ヵ月で仕事復帰した.指節骨カンジダ骨髄炎はまれである.皮膚真菌症からの直接感染が原因である場合が多い.診断確定はカンジダ族の培養同定による.治療としては手術,抗菌薬併用で良好な成績が報告されており,手術併用は有用だと考える.

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© 2018 西日本整形・災害外科学会
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