日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
Granulocyte-colony stimulating factor産生胃癌の1例
石井 要林田 有市吉本 勝博田島 秀浩渕崎 宇一郎竹田 利弥鎌田 徹宮森 弘年神野 正博
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2006 年 103 巻 8 号 p. 931-935

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抄録
症例は68歳,女性.胃部不快感にて内視鏡検査を行ったところ,胃体中部小弯から後壁に2型進行胃癌を認めた.入院時の白血球数は35900/μl, G-CSFは61pg/mlと高値であった.生検標本での抗G-CSF抗体を用いた免疫染色にて腫瘍細胞は陽性を示し,G-CSF産生胃癌と診断した.多発性肝転移を認めたため,化学療法を施行した.G-CSF産生胃癌は比較的まれとされており,本邦報告例の文献的考察を加え報告する.
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© 2006 (一財) 日本消化器病学会
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